ぼくんち
a)主役の兄弟、特に弟役の少年が素晴らしい。もちろん、他の役者たちも他の阪本順治の映画がそうであるように素晴らしい。私もこの兄弟のように幼かったころ、醤油かけごはんが好きだったものだが、親にそんな貧乏くさいまねはするなとよく叱られたものだ。そういえば東海林さだおの漫画に皿に盛られたライスをフォークで半分に分け、片側のライスだけに醤油をまぜ、それをおかずにしてもう片方を食べるというのがあったような気がする。それともあれはソースだったか。さらに思い出したのだが、淀川さんは同席の人がライスを残してしまうと、ああもったいないといって塩をパッパとふりかけてそれを美味しそうに食べたと何かで読んだ覚えがある。その書き手は彼の様子をとてもエレガントだったと回想していた。
 | ぼくんち デラックス版 発売日 2003/12/05 売り上げランキング 6,665 Amazonで詳しく見る   |
