映画美学校映画祭2007その1

映画美学校映画祭2007より。
『日曜日、しかしそれは日曜日ではない』×
『天国(予告編)』×
『生涯AV男優』×
『La Nuit D'Amour』×
『山下さん』△
『目のまえ』△
『十善戒』については以前書いたのでそちらを参照のこと(id:hj3s-kzu:20061112)。『日曜日、しかしそれは日曜日ではない』はこういうアニメ(画ニメ?)を作品として成立させるためには映像にもっと強度がないとダメ。『天国(予告編)』は、予告編をわざわざここで上映するなら本編が見たくなるようなものを作ってもらいたい(例えば映画美学校傑作選で上映された『スパイの舌』の予告編のように)。『生涯AV男優』は被写体に仮託して作者自身の「自分探し」を延々語っているところが最大の問題点。というか被写体に対する敬意が全く感じられない。『La Nuit D'Amour』は構成をもう少し考えるべき。代わり映えのしない映像を何度も見せられても飽きる。『山下さん』は被写体も魅力的だし、いい素材を撮っているだけに何とももったいない気がした。構成、編集をもっと工夫したほうが観客もダレないと思う。これで一時間半はさすがに長過ぎる(せめて一時間くらいにまとめたほうがいいのでは)。『目のまえ』は二人の女性の関係を軸に脚本を膨らませたほうが面白くなったのではないか。せっかく平沢里菜子がフルヌードで頑張ってくれているのにもったいない気がした。また主人公とその恋人が二人の時に「自然な」台詞回しの芝居をさせているが上手くいってない。引きの長回しを安易に使っているが、もっとカットを割って役者の表情を丁寧に拾っていったほうが面白くなったと思う。
a)『先生、夢まちがえた』(古澤健)△
今日は『十善戒』も含め、時間が長く感じられる作品が多かったので疲れた。上映後、朝まで呑み。