a)『Mr.&Mrs.スミス』(ダグ・リーマン)★★

悪くない。これだけ内容のない話(褒め言葉)を大金かけて真剣に作れるハリウッドがほんと羨ましい。アンジェリーナ・ジョリーの足癖の悪さは魅力的。「イパネマの娘」が流れるエレベーターのシーンの妙な間も可笑しかった。あ、『スミス夫妻』(ヒッチコック)とは何の関係もありませんでした。まあ「再婚喜劇」と言えないこともないが。脇役でいい味だしてるヴィンス・ヴォーンが母親との二人暮しで、しかもその母親は声だけで姿を見せないのは『サイコ』へのほのめかしなのだろうか。次は『SAYURI』見よっと。

…などと書いてからつらつら考えてみるに、どうも私はシネコンでかかるようなハリウッド・メジャー作品(略して、シネコン映画)に対して点が甘いような気がしてきた。思うにシネコン映画に対する見る前の期待値があまり高くないためだろう。なので★を濫発するのは止めることに。シネコン映画で★ふたつが付いていたら「結構面白い」と思って下さい(つまり見る価値は十分にある)。『イン・ハー・シューズ』『エリザベスタウン』の評価もよって訂正。やはり★みっつは『宇宙戦争』『世界』『チャーリーとチョコレート工場』のような野心作のためにとって置きたいものです。ついでに『TAKESHIS'』も減点しときました。