a)『路上の霊魂』(村田実)★★★
b)『次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家』(マキノ雅弘)★★★★
c)『次郎長三国志 第七部 初祝い清水港』(マキノ雅弘)★★★★
英百合子二本立て。『路上の霊魂』では、二十代(たぶん)の彼女がブルジョワ令嬢役で主役格(ちょっと同時代のアメリカ映画に出てくるようなコケティッシュなキャラ。メアリー・ピックフォードあたりを意識している?)、一方その約三十年後の『旅がらす次郎長一家』では、五十代(たぶん)の彼女がチョイ役で出ている。別に知っててハシゴしたわけではなく、『旅がらす次郎長一家』の方はクレジットに名前があったので、いつ出てくるかと待ち構えていたら、あっこんな役で!と思い(見てのお楽しみ)、続けてみたせいか感慨もひとしお。『旅がらす次郎長一家』は東宝版の中でもとりわけ催涙指数が高い作品なのだが、英百合子の出てくる場面もかなり泣かされた。
『路上の霊魂』、結構空いていたんだけど、成瀬好きは見ないとまずいんじゃないの(余計なお世話だが)。