よいお年を!

晦日なので一年を振り返る。去年苦労して作った講義動画の「貯金」のおかげで、今年はかなり時間に余裕ができるはずだったのだが、聞き返してみると、講義が後半に進むにしたがって、蓄積されていった疲労のために編集が粗くなり長尺化する回が増えていったので、結局、再編集する羽目に。

映画批評家映画作家としては、夏のアテネフランセでの堀くんの特集に際しては裏方に徹し、トークなどはしなかったのだが、堀くんの遺志に基づき拙作の併映をしてもらった(東京では十五年ぶりの上映)。あと同じ日に上映されたアレクサンドレ・レフヴィアシュヴィリの「最後の人々」の字幕翻訳も。代わりと言っては何だが、秋のポレポレ坐での「天竜区」の上映に際してトークに呼んでもらった。なお、堀くんが亡くなってから、堀くん関連のトークばかりお呼びがかかるようになったのだが、他の映画作家についても色々語れるので、何卒よろしく。

今年のちょっとした贅沢としては、コロナ禍で割安になった高級ホテルでカンヅメというのを三回ほどしたが、これは実に仕事が捗った上にのんびりできた(もちろん赤字)。あと映画一本見るためだけに、十年ぶりに神戸映画資料館を訪れ、旧交を温めた。

何はともあれ、一年無事に終わってよかった。と思ったら、最後の最後で子供に急性胃腸炎をうつされ、寝正月になることが早速確定…。