賜物

a)『団地の奥さん、同窓会に行く』(サトウトシキ
b)『お弁当〔熟女・発情 タマしゃぶり〕』(いまおかしんじ
b) 素晴らしい。濡れ場のあまりのリアリティに「もしや●番?」と思ったが、やはりそうであったことが上映後のティーチ・インで判明する*1瀬々敬久が批判したように彼の作品は「四畳半」の世界から主題的には出ていないのかもしれないが、映像と音響の力と俳優の身体の現前に信を置いている今岡信治の「実感」の方が映画固有の力に対して開かれているように思うし、現代映画にとってその方が遥かに重要である。なおこの傑作は『たまもの』という題で11月にユーロスペースで公開されるのでぜひお見逃しなく。
日本映画考vol.1@アテネフランセ文化センター(9/2まで)
http://www.athenee.net/culturalcenter/schedule/2004_08/NSPMtop.html

*1:いうまでもなくこれは「疑似」を基本とするピンク映画においては例外的なことである。