2006-01-01から1年間の記事一覧

a)『東京行進曲』(溝口健二)★★★★ b)『朝日は輝く』(溝口健二)★★★★ c)『ふるさとの歌』(溝口健二)★★★ 『東京行進曲』はフィルムセンター所蔵版での上映。シネマテーク・フランセーズ版よりお話がよく分かる。しかもシネマテーク版にはないショットが多…

十善戒のまとめ

おかげさまで立ち見まで出るほどの大盛況だった「十善戒」だが、個々の作品についての大雑把な感想を以下に述べておく。 「不破戒」は商品としての見栄えが一番完成された作品だったが、そのことによって逆に私には細部の欠点が目についてしまった。狭い路地…

十善戒のすすめ

さあ皆さん今週の日曜は「十善戒」上映会ですよー! 溝口もガレルもあるけど、他の日にも見られるので、ぜひぜひこちらにおいで下さい。 ではもう一度おさらいしましょう。「十善戒」とは何か。広辞苑を引くと「十善を保つための戒」とあります。まだ何のこ…

a)『エンペドクレスの死』(ストローブ=ユイレ)★★★★ b)『黒い罪』(ストローブ=ユイレ)★★★★ c)『マホルカ=ムフ』(ストローブ=ユイレ)★★★★ d)『妥協せざる人々』(ストローブ=ユイレ)★★★★ ストローブ=ユイレ四本立て。もうギンギンに目が冴え渡る…

a)『武蔵野夫人』(溝口健二)★★★ b)『内なる傷痕』(フィリップ・ガレル)★★★★ で、朝6時まで起きていたので(昨日の日記参照)、寝不足のままB学校にタイトルを入れ直した素材をKくんに渡しに行き、HMVでカエターノ・ヴェローゾの新譜とかいろいろ試聴した…

「十善戒」のための簡単なパンフレットを作成することになって、その編集を受け持つことになったのだが、なかなか原稿が集まらない。もともとの締切は11/7だったはずなのだが、一人も送ってよこさないので、仕方なくこちらから質問状を作成しそれに回答して…

「シネマ2」ようやくゲットー!英訳で途中まで読んでたけど(1は読了)、やはり日本語で読めるのはありがたい。刊行が予告されてからはや二十年…ぱらぱらめくってみたけど翻訳も悪くない感じ。シネマ2*時間イメージ (叢書・ウニベルシタス)作者: ジルドゥル…

11月のオススメ

a)『調子の狂った子供たち』(フィリップ・ガレル)★★★★ b)『切られたパンに』(ギイ・ジル)★★ c)『孤高』(フィリップ・ガレル)★★★★ d)『恋人たちの失われた革命』(フィリップ・ガレル)★★★★ 起きれたー!(昨日の日記を参照) で、朝からガレル三本+α…

a)『恋人たちの失われた革命』(フィリップ・ガレル)★★★★ 昨日のレポを仕上げてから、「十善戒」のための短編の編集作業の詰めにそのまま突入。朝十時にようやく完成。ヘロヘロになる。 仮眠後、京橋にガレルの新作試写へ。三時間もの長丁場で、さらにヘロ…

フィリップ・ガレルとことん語る

a)『処女の寝台』(フィリップ・ガレル)★★★★ 『処女の寝台』のあまりの凄さに飛ばされた後、映画美学校でのガレルの講義が始まる。当初の予定では「演出論―映画における演技について―」ということだったのだが、俳優なしで演技について語るのはナンセンス、…

a)『イン・ザ・カントリー』(ロバート・クレイマー)★★★ b)『白と黒の恋人たち』(フィリップ・ガレル)★★★★ c)『父親たちの星条旗』(クリント・イーストウッド)★★★★

a)『カロパスカ』(中根幸子)● b)『兵士の物語』(安里麻里)★ c)『東京心中』(三角みづ紀)● d)『はらわたのはらわた』『ははのははもまたそのははもその娘も』『あなにやし』(瀬戸口未来)★

a)『マリアのお雪』(溝口健二)★★★★ b)『虞美人草』(溝口健二)★★★

a)『瀧の白糸』(溝口健二)★★★★ b)『折鶴お千』(溝口健二)★★★★

何でこんな時間にこんなものを持ってこんなところを歩いているのだろう…などと思いながら、レンタカー屋に置き忘れた便利箱(撮影で使う木箱)をB学校に返却しに、八重洲から京橋までトボトボ歩く(しかも撮影で一回も使わなかった…車椅子も…レンタル料払っ…

早くつなげたくてウズウズしていたので、仕事を早々に片付け、帰宅後、早速、取り込み&粗編集。いいかも。

撮影日誌 その2

朝十一時半より勝鬨橋下でのラストの銃撃戦の撮影からスタート。雨が危ぶまれたが、快晴。ゲリラ撮影なのでマシンガンとかの発砲音で、警官に呼び止められないかとビクビクものだったが、案外大丈夫なもんだね。階段の傾斜を利用して視線劇を試みたりして。…

撮影日誌 その1

本日クランクイン。朝九時半より王子のソドム邸の玄関先を勝手に使って撮影。2カットほど撮る。逆光のKさんの横顔が美しかった。京橋に移動して、昔B学校の最初の実習で使ったことのある公園で撮りはじめるが、これが高速の上に位置しているので騒音の激しさ…

ほぼ一ヶ月近くもかかって延々書いていたシナリオがようやくできたのが、撮影日の前々日。今回、十分の短編を書くのに第七稿くらいまで書き直したのだが、最後に書いたものがそれまでとは全く異なったものになってしまい、おかげで準備が全くできなかった。…

a)『接吻』(万田邦敏)★★★★

a)『セックス・チェック・第二の性』(増村保造)★★★★

ROUND2

a)『死なば諸共』(西山洋市)★★★★ b)『ヤクザと地底人間』(植岡喜晴)★★★★ c)『新・新夫婦刑事 プロゴルファー・ナースの巻 その2 PARTIII』(万田邦敏)★★★ d)『西みがき』(井川耕一郎)★★★★ e)『浜辺の女』(ホン・サンス)★★★ 「ROUND2」の傑作群に打…

a)『人生の幻影』(ダニエル・シュミット)★★★★ b)『シャロンの屠殺者』(アンソニー・マン)★★★★

a)『図々しい奴』(瀬川昌治)★★★ b)『続・図々しい奴』(瀬川昌治)★★ c)『くりいむレモン・またの日の亜美』(西村晋也)★★

a)『稲妻ルーシー』(西山洋市)★★★

a)『愛のコリーダ(フランス公開版)』(大島渚)★★★★

a)『復讐・運命の訪問者』(黒沢清)★★★

a)『復讐は俺に任せろ』(フリッツ・ラング)★★★★ b)『フラワーズ・オブ・シャンハイ(カンヌ上映版)』(ホウ・シャオシェン)★★★★ c)『サンクチュアリ』(瀬々敬久)★

a)『幽閉者』(足立正生)★★★ 何はともあれ、この映画作家の帰還を言祝ぎたい。なのでおまけ。

RIP DH

ダニエル・ユイレさんが亡くなられました。心より御冥福をお祈りします。 http://flowerwild.net/2006/10/post_8.php 言うまでもなく、彼女は世界最強のカップルの片割れでした。ストローブ=ユイレ コレクション 2 (階級関係) カフカ「アメリカ」より [DVD]…