2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

NFCがついに「所蔵映画フィルム検索システム」を公開した。http://202.236.109.20/これで同館に所蔵されている日本の劇映画を検索することができる。ただしお目当ての作品があると分かっても、一般人は見ることができないのが玉に瑕。研究者向けか。サイトに…

4月のオススメ

今月はコメントあっさり控えめ。〜4/29 中川信夫・業の人間アラベスク@ラピュタ阿佐ヶ谷 http://www.laputa-jp.com/laputa/program/nakagawanobuo/ ☆今月のイチ押し(その1)。去年のフィルメックスの特集で上映されなかったものがかなり含まれています。か…

RIP RF

リチャード・フライシャー氏が亡くなられました。心より御冥福をお祈りいたします。 http://www.smh.com.au/news/film/hollywood-director-richard-fleischer-dies/2006/03/26/1143330910740.html a)『パーマネントブルー 真夏の恋』(山根成之)★★★ b)『思…

ヒットラーの狂人

a)『ヒットラーの狂人』(ダグラス・サーク)★★★★ a)「強制は抵抗勢力を生み出す(pressure creates counter-pressure)」と老哲学教授が学生たちに述べたその時、ハイドリッヒ(ジョン・キャラダイン)が武装した親衛隊員たちを率いて教室に乗り込んでくる…

a)『藍より青く』(森崎東)★★★★ b)『少しの愛だけでも』(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)★★★ c)『ワルツ合戦』(ルードヴィッヒ・ベルガー)★★★

太陽

a)『三文オペラ』(ゲオルグ・ヴィルヘルム・パプスト)★★★ b)『恋は終りぬ』(フリッツ・シュルツ)★★★ c)『太陽』(アレクサンドル・ソクーロフ)★★★★ c)燕尾服を着た老人がガラス製のトレーに載せて、すぐ隣の天井の低い洋間にいる人物に食事を運ぶ。その…

a)『マンダレイ』(ラース・フォン・トリアー)★★★ b)『思ひ出の曲』(デトレフ・ジールク)★★★★

ヴィヴァン魂

勝手にヴィヴァン魂を継承することに決める。(っても何のことか分からない人はid:eigahitokw:20060318を参照のこと) で第一弾としては来月の地下上映会でRWFの日本未公開作を6本くらいやる予定。お楽しみに!(でもRWFってヴィヴァンと微妙にそぐわないよ…

a)『優しい女』(ソフィ・フィリエール)★★★ b)『不安』(マノエル・ド・オリヴェイラ)★★★★ c)『カルメン』(ジャン=ピエール・リモザン)★★★

言葉とユートピア

a)『言葉とユートピア』(マノエル・ド・オリヴェイラ)★★★★『言葉とユートピア』以外の作品について蓮實重彦氏が講演で語ったことを、私なりに以下にまとめる。許しがたいことに、IMDbでオリヴェイラの作品に低い評価を付けた者の中に、ポルトガル人が含ま…

ヨシワラ

a)『ヨシワラ』(マックス・オフュルス)★★★★ b)『カリガリ博士』(ロベルト・ヴィーネ)★ c)『亜細亜の光』(フランツ・オステン/ヒマンス・ライ)★★ a)『ヨシワラ』上映前に「星のセレナード 田中路子独唱会」という1963年のNHK番組が併映され、当時54歳…

a)『俺は田舎のプレスリー』(満友敬司)★★★ b)『消えゆく者たちの年代記』(エリア・スレイマン)★★★★ c)『ヴォルガ・ヴォルガ』(グリゴリー・アレクサンドロフ)★★ 『サーカス』でバスビー・バークレーやっていたので、『ヴォルガ・ヴォルガ』で蒸気船を…

a)『瀬戸はよいとこ 花嫁観光船』(瀬川昌治)★★★ b)『アンソニーのハッピー・モーテル』(ウェス・アンダーソン)★★ ウェス・アンダーソンってそんなにいいですか?(一応これで全部見たけど)

a)『センチメンタル・ロマンス』(セルゲイ・エイゼンシュテイン/グリゴリー・アレクサンドロフ)★★ b)『陽気な連中』(グリゴリー・アレクサンドロフ)★★★ c)『サーカス』(グリゴリー・アレクサンドロフ)★★★★ スターリン時代のロシア映画でバスビー・バ…

a)『女ひとり』(ヴァルター・ライシュ)★★★ b)『シリアナ』(スティーヴン・ギャガン)★ a) 前半少しうとうとしてしまったが、家庭教師が登場するあたりから俄然面白くなり、最後まで引き込まれた。ただこれラスト一巻ぐらい欠落してませんか?あれがラスト…

a)『次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊』(マキノ雅弘)★★★★ b)『次郎長三国志 第九部 荒神山』(マキノ雅弘)★★★★ 『海道一の暴れん坊』もシリーズ中では異色篇(にして最高傑作)なのだが、『荒神山』のあのただならぬ感じは何なのだろう。異様である…

a)『路上の霊魂』(村田実)★★★ b)『次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家』(マキノ雅弘)★★★★ c)『次郎長三国志 第七部 初祝い清水港』(マキノ雅弘)★★★★ 英百合子二本立て。『路上の霊魂』では、二十代(たぶん)の彼女がブルジョワ令嬢役で主役格(…

a)『早春』(ラインホルト・シュンツェル)★★★ b)『アメリカン・フォックストロット』『ハンガリアン・ダンス5番』『魔法使の弟子』『ハンガリアン・ダンス6番』『アイーダのバレエ音楽』『モーツァルトのメヌエット』『ルビンシュタインの光の踊り』(オス…

a)『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(ジェームズ・マンゴールド)★★★★ b)『アメリカ,家族のいる風景』(ヴィム・ヴェンダース)★★ マンゴールドにハズレなし。しかも今作は彼の最高傑作ではなかろうか(実は『ニューヨークの恋人』も素晴らしいんだ…